こんにちは。Tatami Worksです。2026年7月22日に行ったイベントは「クリエイターもくもく会 〜成果を出そう!日頃できないことに手をつけよう〜」。イラストでも執筆でも開発でも、ジャンルを問わず、家だとなかなか進まない創作に同じ場所で取り組む2時間です。いつもは木曜開催ですが、この回は水曜に行いました。
まずはそれぞれ「今日やること」を宣言してから作業へ。この日集まったのは自作ツールを改良中のメンバーで、途中からは画面を共有して見せ合う時間になりました。
この日のもくもく
1. ブログ記事から、インスタのリール動画を自動で作る
奥野が持ち込んだのは、WordPressのブログ記事からInstagramのリール動画を自動生成する仕組みです。発端は、AI検索が広がるなかでブログのSEOだけでは弱いのではないか、という仮説。とはいえリール動画を1本ずつ手で作ると、普通にやっても1時間はかかります。そこを丸ごと自動化できないか、という計画でした。
処理の流れは次のような感じです。WordPressのREST APIで記事から文章と写真を取り出し、AIに動画の台本を書かせてJSON形式にまとめる。そのJSONを、これまたAIに書いてもらったPythonのコードへ読み込ませ、裏でffmpegを動かして動画を書き出す。この日は知人のブログ記事(許可を得たうえでのテスト)を変換したものを共有してもらいました。食レポ系の記事が、写真をズームやパンで動かしながらつながる60秒ほどの動画に。生成にかかったのは5〜6分ほどで、以前のイベントで作ったMP3の音声まで乗っています。「いいっすね」と声が上がりました。
苦戦しているのは写真の扱いだそうです。AIが画像の中身を読み取りきれず、「カツオの刺身とマグロの刺身を間違えたりする」。見出し1つに写真1枚なら取り違えは起きにくいものの、写真が並ぶ記事だと崩れます。対策として挙がったのが、画像のalt属性に説明をきちんと書いておくこと。alt属性を整えればSEOに効果があるので、やって損はありません。人間にとって分かりやすいものはAIにとっても分かりやすい、という整理でまとまりました。
改良中の点も紹介されました。Instagramのプロフィールでは動画がタイル状に並び、左右が切り取られて表示されます。そのままだと動画のタイトル文字の端が切れてしまっていました。そこで1コマ目は文字を小さくしておき、再生が始まった瞬間に拡大させる方法をAIと相談しながら試していました。左上にロゴを透かしで入れる機能も追加していました。ゆくゆくはブログ記事の執筆とセットにして、お店向けにリール動画の制作を請け負えないか、という展望も語られています。
2. 短縮URLとQRコードを、まとめて出すChrome拡張

同じく奥野が改良していたのが、いま開いているページの短縮URLとQRコードを一度に出せるChrome拡張機能です。講演やプレゼンで資料のURLを配る場面を想定して作ったもの。短縮にはx.gdのAPIを使っていて、メールアドレスの登録だけで取得できるAPIキーを最初に入れれば動きます。
短縮URLを作るツールもQRコードを作るツールも探せば見つかりますが、セットになっているものは少ないそうです。売りはQRコードをクリップボードにコピーできる点。ダウンロードして貼り直す手間がないので、そのままスライドへ置けます。色を変えたり中央に画像を入れたりもできるほか、講演で口頭でも伝えられるように、短縮URLの末尾を自分で決められるようにもしていました。
制作にかかったのは1〜2時間ほどで、Chromeウェブストアへの申請手順はClaudeに教わり、審査は24時間ほどで通ったそうです。「友達は3日かかったと言っていた」という話も出ました。ZIP形式のまま自分のChromeに読み込ませて動作確認できるので、申請前に試せるのも分かりやすいところ。ここから「拡張機能を作るイベントもできそう」という案が出たものの、「何を作りたいかのネタがある人じゃないと、当日いきなりでは難しい」という課題も見えてきます。「簡単にChrome拡張って作れちゃうんだな」「初めての体験でしたけど、面白かったです」という感想が聞かれました。
3. 教室運営の効率化を図る

プログラミング教室を運営している店長・冨上は、シフト管理の改善に着手していました。
教室に入ってもらう先生が増えてきて、「この日入れますか」というやり取りがいまも手作業のままです。管理者が日程を決めて周知し、先生が空き状況を入力すると反映される仕組みを作っていて、この日はDiscordから依頼を送るところまで見せてくれました。
「このデータは独自なんですか?」という質問にカレンダー部分も自作と分かり、「素晴らしい」の声。子ども向けのアプリのほうにも、みんなの作品を複製する機能や履歴を足していて、「それなりのものができた」と手応えがあった様子です。
4. 頭を使う工程だけ、いいモデルに任せる
作業の合間には、AIモデルの使い分けが話題になりました。動画生成の仕組みでは、ブログ記事から要点を抜き出して台本を組み立てる工程に性能の高いモデルを、できあがったJSONから機械的に動画を組み立てる工程には安いモデルを、と切り替えられるようにしているとのこと。
「技術的な根拠があるわけじゃなくて、宗教的にいいモデルを使いたくなっちゃう」という本音に対しては、「人間が頭を使わなきゃいけない部分をいいモデルに任せる。その構成が速度的にもコスト的にも一番いいと思います」という返答がありました。肝心なのは台本を作らせるところで、決まった形へ変換するだけの作業なら安いモデルで足ります。
作りかけを見せると、話が具体的になる
黙々と手を動かす会のはずが、この日は画面を見せ合って議論する時間がずいぶん長くなりました。「やっぱり作ってかないと分からないですね、感覚が」という言葉のとおり、動くものを持ち寄ると話が一気に具体的になります。もくもく会は、作りかけを人に見せる場としても使えるようです。
イラスト、小説、作曲、動画編集、手芸、そして開発。ジャンルは問いません。手をつけられていない何かがある方は、次の機会にぜひ持ち込んでみてください。
次回イベントは「進化に、追いつけ! 画像生成AI入門(2026年7月版)」

次回・2026年7月30日(木)19時からのイベントは「進化に、追いつけ! 画像生成AI入門(2026年7月版) 〜日進月歩の画像生成AIのいま〜」です。4月に開いた「画像生成AI入門」の続編にあたりますが、この数か月でまた景色が変わりました。文章から絵を出すだけでなく、気になる部分だけを直す、画像に文字を入れる、参考画像に寄せて構図やスタイルを整える、そのまま動画へ展開する。そんな使い方が当たり前になりつつあります。
当日はスマートフォンかパソコンで実際に触りながら進めます。基本の操作から編集・補正、プロンプトを書くコツ、SNS画像やチラシへの応用、権利まわりの注意点、そして最新の動向まで。初めての方はもちろん、4月の回に来てくださった方にも新しい発見があるはずです。参加費は無料、最大8人の少人数制。ぜひ気軽にご参加ください!
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