こんにちは。Tatami Worksです。2026年8月13日に行ったイベントは「プレゼン資料もAIの時代! スライドをAIで作成しよう」。ChatGPT・Claude・Gemini・Manusを実際に動かしながら、スライド作りのどの工程でAIを使うと品質が良くなるかを確かめる2時間です。講師は店長・冨上とスタッフ・奥野の2人。前半は自己紹介スライドを題材にした指示の出し方、後半はPowerPointの中でAIを動かす話まで進みました。

いきなり「スライドを作って」と頼まない
やりがちなのは、まず5枚で作ってと頼み、多いから減らして、1枚目の名前を大きくして……と細かいやり取りを重ねる進め方です。冨上からは、これだとAIに渡る情報量が膨らんで回答が不安定になりやすく、やり直すときも最初から言い直しになる、という説明がありました。
そこで、指示をまとめた「設計図」を先に作ってから渡します。書くのは、全体の条件(何枚構成か、どんな場面で使うか)と、1枚ごとの中身。この2つがあれば、直したい場所だけ直して作り直せますし、別のAIにそのまま渡せます。
書き方はマークダウン。「マークダウンって聞いたことないです」という反応があり、シャープ1個で大きな見出し、2個でその下の見出しになる書き方だと説明がありました。「ワードの箇条書きとは違うんですか」という質問も。箇条書きと同じ要領で、その行に見出しの意味を持たせるものです。人が見ても機械が読んでも構造が分かります。この日は冨上が用意した「体験ラボ」の入力フォームで、設計図づくりも体験しました。

同じ設計図を4つのAIに渡すと、ここまで変わる
設計図ができたら、4つのAIに同じ命令文で投げて比べます。ルールは、設計図も命令文もコピーして全く同じものを送ること、そして一発目の出力で判断すること。「AIの出力ってガチャみたいなところがあるので」という奥野の言葉に、「そんなに毎回変わるものなんですか?」と質問が飛びました。次に来る単語を確率で予測する仕組みなので、同じものは特別に指定でもしない限りは出てきません。
結果は見事にばらけます。「暑い」という言葉を入れた設計図に対して、Geminiは暖色でまとめ、ChatGPTは青。「青い炎のほうが熱いってことですかね」と笑いが起きました。Claudeは装飾こそ控えめでしたが、アイコンの選び方が細かい。「どこの国でも満喫できる」には地球、「徹夜もできます」には三日月を当ててきます。「ちゃんと選ばれてるのが、これはいいなと」という感想も。
指示の守り方にも差が出ます。5枚と書いたのに8枚出したものもあれば、Manusは12枚まで増やして時間もかかりました。ChatGPTは頼んでいない一言を添えてくる。「それが気の利いた一言なのか、余計な一言なのかで評価が変わりますね」。

設計図を1か所だけ変えてみる
続いて、設計図を1か所だけ書き換えて違いを見る実験をしました。色やフォント、余白を具体的に指定したり、1枚ごとに役割を書いたり。表紙なら「名前を覚えてもらう」、締めなら「次の会話に誘う」といった具合です。
Geminiは見た目が少し変わった程度で、役割はあまり反映されず。「気が利かないですね」と苦笑いです。一方Manusは、締めのページに「夜の話も少しだけ」と小さくコメントを添えてきました。設計図にあった「海外の仕事で盛り上がりたい」「徹夜もできます」を拾ったようです。「余計なお世話ですね」と言いつつ、「それ、ちゃんと届いてたんですね」と驚く場面に。
仕上げるのは人間
AIが返してきたものは、あくまで下書きです。仕上げる際に、人間の目で確認しなくてはいけません。そのスライドの責任は、AIではなく人間にありますからね。

自己紹介なら元ネタは自分自身なので、どこが違うかはその場ですぐ分かります。これが統計を引いたレポートのような資料になると、判断はそう簡単にいきません。元の資料に当たって、数字がそのとおりか確かめる手間が要ります。
チェックのコツとして挙がったのが、声に出して読むこと。奥野はライターとして原稿の誤字を確認するときも、家で声に出して読んでいるそうです。スライドなら発表時間の測定も兼ねられます。
修正は影響の大きさで切り分けるのが良いでしょう。1行だけならパワポで直接直す、構成そのものを変えたいなら設計図に戻ってスライド全体を再生成させる、といったあんばいです。
PowerPointの中でAIを動かす
後半は実務寄りの話へ。PowerPointの「アドイン」からChatGPTやClaudeのアドインを追加すると、スライドの右脇にチャットできる画面が出てくるようになり、そのままスライドの編集に関する指示が出せます。ChatGPTのものは無料プランでも使え、Claudeのほうは有料プランが必要とのこと。
実演で「このスライドの要点を3つに減らして書き直して」と指示すると、その場でスライドが書き換わりました。専門用語を平易な言葉に置き換える、数字からグラフを作るといった作業も同様です。提出前に「厳しいお客さん目線で指摘して」と投げれば、足りない部分を挙げてくれます。
「会社だったら普通に使えますね」という反応がありつつ、「一度ChatGPTのやり方を覚えると、ずっとそれで済ませてしまう。教えてもらうきっかけがないと、使わないままになります」という話も出ました。

設計図は1本あれば使い回せる
スライドの設計図の便利な所は、複数のパターンに使い回せることです。
場面の欄を書き換えるだけで別の交流会向けになりますし、発表者ノートや長さ違いの30秒版・3分版も作れます。
参加された方からは「自己紹介は30秒、45秒、1分30秒と長さ違いを持っておけと言われるけれど、とっさには作れない。設計図が1つあれば派生させられるのはいいですね」という声が。相手が分かっている場面なら、相手の情報を読み込ませて寄せる手もあります。既存のパワポから設計図を逆に起こすこともできます。
次回イベントは「積ん読消化に! もくもく読書会」
次回・2026年8月20日(木)19時からのイベントは「積ん読消化に! もくもく読書会」です。読みたい本はあるのに、気づけばスマホを見て終わっている。そんな状態を立て直す回になります。

やることは単純で、2時間まるごと読書にあてるだけ。最初に軽く自己紹介と読む本の宣言をして、あとは黙々と読み、最後にどこまで進んだかを報告し合います。小説でも漫画でもビジネス書でも、紙でも電子でも構いません。人の目があるところで時間を確保してしまうと、結局いちばん読み進みます。ぜひ気軽にご参加ください!
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